見下ろす

家に真っ直ぐに帰らず、マンションの屋上によっている時、嬉しいような悲しいような満足をして、元通学路の交差点を見下ろして、小さくなった信号の明かりを見て、手元に目を落としながら息を吐いて、そして吸ってを繰り返して、そうしていると、ああ早く大人にならないとなと思う。

歴史のテスト

休日なのだから、もっと長く寝ていたかったけれど、朝早くに目が覚めた。金曜日の夜は眠りに叩き落とされるから、土曜日にはもう起きている。

思わぬ時間を与えられて、どうしようもないから、まどろみながら、記憶に浸る。今日はその中でもくだらない知識を披露しようとおもう。

 

今はどうかわからないけど、大学受験の世界史では起きた出来事を、年代で並び替える問題がある。この手の問題を皆さんはどう解いただろうか。

全部年号を覚えていたり、順序を覚えていればそれが一番の解き方だ。でも僕は年号なんて覚えていないので、一度、同じ時に起こっていた日本の出来事に置き換えるようにしていた。

当たり前だけれど、日本の教育は日本史を連続的なものとして提示するから、出来事の流れもきめ細かく教えられる。

 

なぜ、こんなことを考えていたのかというと、何かを覚えていることは、ありありと覚えるというより、それに対して触発されやすい状態をさすんじゃないかと思ったから。

 

だから、自分の過去を変えるには、触発のされ方を変えるしかない。

注文

レストランで料理を注文するときは、ふつう、メニューから食べたいものを選んでから、店員を呼んで料理を頼む。このものを食べたいという欲求がまずあって、それから言葉にして伝える。

僕はレストランではまず店員を呼ぶようにしている。そうすると注文しないといけない。料理を頼むと、その瞬間から、その食べ物が欲求の対象になる。

何よりもまず、言葉に忠実になろう。

冷えた水

冷えた水は冷えた水の味がするから美味しい。味覚の種類は5つあるらしいけど、ほんとかよと思う。冷えた水を飲んで、味じゃない味を味わっている。

僕は味じゃない味を味わうことができて幸せだけれども、こんなめちゃくちゃな言葉遣いをしていたら、言葉の使い方を忘れてしまうんじゃないかと、たまに思う。

ゆきづまり

新年度になったけど、消化してる仕事より溜まっていく仕事の方が多い。今日は早めに帰宅したけど明日は大丈夫なんだろうか。ひとつひとつの仕事に時間をかけ過ぎてる気もするし、どれも中途半端な気もする。

お客さんと話すのも苦手だし、訓練する時間もないし、ひとりで不安だ。