2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

希望

もっと長い文章を描けるようになりたいな。

読書のこと

本を読んでいると、ときどき、この本は僕ではない別の誰かに読まれたほうがいい、と思う。とくに1年前の今頃はそういう気持ちが強かった。自分が本を読んだところで、仕方がないんだ。 僕は世間知らずで無知かもしれないけれど、読書ということでは、行き着…

春2

暖かくなったから、身体が滑らかに動くようになる。冬の寒さは身体を硬くする。肩に力がはいって、手もとに引き寄せられる物が少なくなる。 春になったから、周りがすこし広くなった気がする。次の動きをイメージできる。身体の感覚が、ぐっと押し広げられる…

美しいと思うもの

雨上がりの湿り気を残しながら今夜は冷えていく。街中のガラスが曇っていく。つまり、美しい夜。

疲れると

考えるときは頭を抱える。 シャンプーするときは考える。 文章を書くために考えている。 考えていると疲れる。 よくわからない色と図形がたくさん思い浮かぶ。

もっと

これから幸福になるには、しないといけないことが沢山あると思う。 もっと沢山の本を読んで、もっと出かける時間を増やして、もっともっと文章を書かないといけないなと思う。 今みたいに中途半端に本を読んで何かを書こうとしているだけだと、かえって辛い。…

昔住んでいた街

休日、午後。 日は陰り、窓からさす光は少ない。 明かりを消して、誰もいないみたいな部屋。 マグカップの底に、コーヒーのしみ。 台拭きは乾き、けばだっている。 壁にもたれ、俯いて見る。 澄まし顔、はにかみ笑顔。 コーヒーの香りが夕陽の方へとさそう。…

最近知ったこと

最近わかったことは、旅行ってひとりでするものじゃないってこと。ひとりで行ったっていうと驚かれる。わかんないなあ。

観念的な暮らし

休みの日は頭が文字で壊れちゃいそうになる。だから昼寝をする。すると今度は妄想で頭が割れそうになる。一人暮らししたい。

駅の数

乗り換え駅から会社の最寄り駅までの、駅の数をまだ知らない。それって幸せなことだと思う。子供のときは電車で出かけると、あと何駅で着くか、そわそわしながら数えていた。今は落ち着いていられるのが嬉しい。 実はこの文章を書いている間に、少しだけ数え…

固有性

私が私であるのと同じようにその人がその人であることを、どう理解したらいいのか。

限界

独りよがりに生きてきた。それでも他人に心があることを理解しているし、感情の機微があることもわかっていると思う。ただ、いざ他人を書こうとしてもまったく書けない。普段の生活で人と接していても、その人が内的な一貫性を持っていると思えていない。な…

書き方

書く内容は書き方によって決まるから、書く内容を変えるためには、書き方を変えてみるのが良いのかもしれない。例えば今は、自分の視点から、独我論的な視点で書いている。だから、書く内容も気分や経験に規制されている。たしかに、一人称の視点で書いたか…

してはいけない

悪いことは"してはいけない"そう思っていた。"してはいけない"ということは、そうなのだから、そういう時は自分には訪れないと思っていた。"してはいけない"ことをした後にも時間は続くのだと知って愕然とした。"してはいけない"とはどういう意味だ…

冬の空は高くて、よそよそしい様子だった。それが今日、窓を開け放し庭に出てみると、暖かな日差しが降り注ぎ、頬をなでる。小鳥たちがゆっくりとさえずっているのが聞こえてくる。枯れ草のあいまに透明がかった緑が芽生えて、音も立てず、風になびいている…

まどろみ

行為には結果が続くけれど、まどろんだ後には何も残らない。 一日中動き回った後、身体を流して熱った体で横になる。手足が重たくなって、足の裏がジンジンとし始める。押し入れから出したばかりの布団はひんやりとして心地よいけれど、体の痺れは取れない。…

メモ

波がひいていくときに黒い丸石のたてるカタカタという音が心地よい。今日の海は穏やかで、昨日にはきこえなかった音がよく聴こえる。

4日目

朝からずっと海鳴りが聴こえている。今日は三方を海に囲まれた岬の先端で、大波の頂点がつくる白いあぶくに釘付けになっていた。轟音をたて崩れているのに勢いのまったく衰えない波が、大岩を砕きながらこちらへ打ち寄せてくるのが見える。途方もない力だと…

3日目

今日はほとんど移動せずに過ごした。なので、書けることがない。 書きたいことはある。近年、哲学では「人生の意味」が熱いトピックだと知った。人と話すときに、休みの日は哲学書を読んでいると伝えると「哲学って、なんか人生の意味とかを考えたりするんで…

2日目

新宮は文人の佐藤春夫や中上健二、医師の大石誠之助が生まれ育った街だ。熊野三山のひとつ熊野速玉大社を擁する信仰の街であり、熊野の木材の集散地として栄えた街でもある。新宮から運ばれた木材は江戸時代から明治、関東大震災を経て、昭和前期にいたるま…

1日目

星が綺麗に見える。いつも頼りない調子でまばらしにしか見えない星が、ここではしっかりと夜空を占拠していてる。あまりに綺麗だと人に伝えたくなる。 長いこと電車に乗ってここまで来た。電車の話はいつもしている。普段と違うのは車両には自分以外の誰も乗…

予定

現代社会に生きていて、一つ一つの予定や約束がまるで底の見えない崖のように思える。毎日高速で起床し、高速で働き、高速で食事し、高速で眠る。目の前にはくっきりと崖の先端が見えているのに、高速で暗い穴へと突っ込んでゆく。 だから、あるときは追加の…

明日から旅行に行くけれど、そんなことしたくない自分がいる。前に旅行に行った時は将来が不安で仕方なかった。うまくお金を稼いで生活できるとも思えなかった。1人投げ出されたような気持ちでいて、その分考えることがあった。たぶんいまそういうことをした…

途中から?始める?

「〇〇って何?」 そう尋ねられたとき、どこからはじめたらいいのか、わからなくなる。目の前の質問は回答を促すけれど、でもそこからは始めることができない。19歳になって哲学を専攻しようと決めたときもそうだった。問題を私の意識から始めるのか、それと…

ひきこもり

ひきこもりになりたい。嫌なことは全部やめて、好きなこともいくつかやめて、ひきこもりになりたい。 本を読んだり、散歩をしたり、音楽を聴くけど、本当はもうしたくない。必要ないと思う。 全部やめてひきこもりになりたい。 人間と化け物のあいだを行き来…