ちくわ

 正直なところちくわはまずい。薄皮はシャリシャリしてるし、中身はブルブルしている。なんといっても生臭い。魚をすりつぶして固めたらまずくなるのは明らかだろう。それでも美味しいと思う人は、ちくわと好きな食べ物を比べて欲しい、全然違うはずだろう。

 

 しかし「ちくわはまずい」という立場をとりつつも、ちくわを美味しく味わうことができる。なぜなら、ちくわ自体がまずくてうまい食べ物だからだ。

 ちくわ自体がまずくてうまいのだから「ちくわはまずい!」と言いながら「ちくわはうまい!」と言うことは間違いではない。

 

だからなんだというのか。

 

辛抱ならない、この世の物たち。