習慣

 いつもなにしてるの?って聞かれたら、本読んでるって答えることにしている。けれど、実のところ、月に一冊の本も読み終えてない。

 本を最後まで読めるのはすごい。だって、難しいし、時間もかかるし、飽きてしまうし。僕は読めるとこまで読めば、それでいいんじゃないかと思う。なんでも最後まで読む方が窮屈な気がする。

 

 就職活動で大学生活を総括するのが辛かった。留年の話も面倒だったけど、あらゆる出来事が筋道だてられ、教訓や現在に結び付けられるのが苦痛だった。でも、何度も同じ話をするうちに、それが本当のことのように思えてくるから不思議だ。

 あらゆる出来事が「まずかったけど、うまかった」に変換されていく。「まずうまい」から、「まずかったけど、うまかった」へ。この変換は大きな裏切りである。

 

 ところで文章を読むとき、共感するのも納得するのも良くない。メロディやリズムがあればなんでも音楽らしく聞こえるように、文章も構成され規則づけられているから。

 

 自分でも理解できていないことを書いている。