浦島太郎

人が話している時も、自分が話しているときも「ああ、これはなんとでも言える」と思う。同じ顔をして真逆のことを言うこともできる。話し手の存在が薄らぼんやりしてくる。

楽しい時は楽しい気分になることができる。悲しい時は悲しい気分になることができる。どんな気分にもなれる。

浦島太郎はお爺さんになれるし、浦島太郎になることもできる。