限界

独りよがりに生きてきた。それでも他人に心があることを理解しているし、感情の機微があることもわかっていると思う。ただ、いざ他人を書こうとしてもまったく書けない。普段の生活で人と接していても、その人が内的な一貫性を持っていると思えていない。なにか働きかけてみると反応があることしかわかっていない。

いま、2種類の書き方をもっている。自分の内面から書くことと、距離をとって批判的に自分自身について書くことができる。でもそれは鏡の反射のようなもので、どれだけ皮肉に自己否定をしたところで、同じことを書いているに過ぎない。

そもそも、これだって昨日からの繰り返しだから、もう芝居がかっている。